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カリビアンコムの歴史的価値と存在意義


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カリビアンコムの歴史的価値と存在意義


カリビアンコムの歴史的価値と存在意義


1.日本におけるポルノ映画の歴史


カリビアンコムは無修正アダルト動画の配信サイトであるが、その意義を知るには、ポルノ映画、アダルトビデオ、などと呼称される商品や作品を理解する必要があります。アダルトビデオは、性行為、自慰行為、ヌードを中心とした性的な表現により、購入者の性的欲求を満たすためのビデオ(DVD)です。1950~1970年代は、現在のように、家庭用ビデオ(DVD)プレーヤーが普及していなかったため、個人で楽しむことのできる映像作品は、販売されていませんでした。この頃のアダルト作品の中心は、ポルノ映画でした。ポルノ映画は、大映、松竹、日活などの大手映画制作会社が作製していましたが、その作製手法は、通常映画の延長上にありました。固定用のフィルムカメラにより、女優と男優の演技を撮影していたのです。性行為のシーンは、女優、男優ともに陰部を白いテープ状のもので隠す「前貼り」をし、実際には性器の結合はせず、挿入したように見せる「擬似挿入」の演技を行っていました。日本の法律では、映像作品における性器の露出は禁止されており、映倫などにより厳しく規制されているのです。このため、作中における「本番」行為はおこなわれなかったのです。


ポルノ映画


2.家庭用アダルト・ビデオの登場


1980年代になると、家庭用ビデオプレーヤーが普及し始め、状況が変わります。個人が楽しめる販売用のアダルトビデオが作製されるようになり、売り上げも増加していきます。また、レンタルビデオ店が登場し、世の多くの男性がアダルトビデオを借りて楽しむようになりました。アダルトビデオも、初期の作品は高価であったが、安売り店が全国各地に出店されるようになると、2000円代以下で販売されるなど、低価格化が目立つようになりました。販売価格の低下は、製造コストの削減を余儀なくされます。アダルトビデオの作製方法は、発売当初の映画的手法から、より安価なAV的手法へと変化しました。ポータブル式のハンディカメラと、芝居の演技ができなくても良いAV女優による、性行為のみを中心とした映像を撮影した作品内容になりました。また、前貼りを使用せず撮影し、写り込んだ性器を編集の時点でモザイク処理を行った、モザイク修正作品が主流となりました。さらにモザイクの薄けしが登場し人気を博すと、もはや擬似挿入が行えなくなり、本番作品が主流となりました。この頃、性器がモザイク処理されたものは表ビデオ、無修正のものは裏ビデオと呼ばれ、表ビデオはビデ倫などの審査を受けたのち合法的に販売されていましたが、裏ビデオはそれ専門の取扱店により、非合法に販売されていました。


アダルト・ビデオ


3.インターネットによるアダルト作品・配信サービスの開始


2000年代になると、インターネットが普及し始め、新たな変革が起きます。アダルトビデオ作品のインターネットによる配信サービスが開始しました。ここで二極化が行われます。一つは日本の会社が国内サーバーから表作品を配信する修正作品のグループと、国外の会社が海外サーバーから裏作品を配信する無修正作品のグループです。この先駆け的な存在となったのが、カリビアンコムでした。外国企業が海外サーバーから、性器の露出した作品を配信することは、現地の法律を遵守していれば法律には違反していません。また、日本人が日本国内でインターネットを介して、このようなサービスを享受することも、個人で楽しむ範囲であれば、未だ摘発を受けた例がないことから、問題ないと考えられます。
動画配信サイトのメリットは、作品をビデオやDVDなどに商品化する必要がなく、流通や店舗も必要なく、人員も減らすことができるため、制作コストを抑えることができることです。海外配信サイトでは、さらにモザイク処理をする必要がないため(薄けしモザイク処理は人海戦術により行われるため、コストがかかる)、より制作コストを低減できるため、それを作品レベルの向上に転化できます。


4.カリビアンコムの登場


カリビアンコムの特筆すべき点は、2000年代初頭に誕生した無修正アダルト作品の海外配信サイトの各グループで、多くのグループが経営悪化や著作権問題により撤退する中、抜群の高い作品レベルにより、300万人以上といわれる多くの利用者を確保し、安定した経営を続けていることです。請求に関するトラブルも、ほぼ皆無と言って良いでしょう。

カリビアンコムは、2000年代に登場した新たなサービスの代表として、確固たる地位を築き、十数年以上に渡って、第一位に君臨し続けているのです。その存在意義は、アダルトサービスの歴史的価値という観点からみても、極めて高いと考えられます。


カリビアンコム


5.カリビアンコムの歴史


カリビアンコムのサイトがインターネットに登場した最初の年です。ただし、このときは、カリビアンコム独自のサービスを提供しているわけではなく、提携している海外の無修正ライブチャットのサービスを紹介しているだけだったようです。ただ、日本国内であれば、日本の法律にしたがって無修正の映像を提供することはできないが、「無修正映像が合法な海外から全世界にサービスを配信するのであれば、ビジネスとして可能である」と、カリビアンコムが認識した年であると考えられます。

2001年

カリビアンコムが無修正アダルトDVD作品の配信サービスを開始した年です。現在のカリビアンコムの原点とも言えるでしょう。海外に拠点があるとはいえ、無修正DVDのディスクそのものを、日本へ宅配するビジネスは明らかに違法です。しかし、配信、ダウンロードという形であれば、地域性を問われないと考えられます。カリビアンコムは配信地であるカリフォルニアの法律を遵守しているのです。

この頃のコンテンツは、まだ数が少なく、作品的には、日本の無名女優たちの裏ビデオ程度であったと思われます。しかし、時代に先駆けた画期的なサービスであったこと、手軽に利用できることから、カリビアンコムの認知度と人気がじわじわと上昇を始めました。

2002年

ビジネスが軌道に乗り始めるとコンテンツの充実が図られ、有名女優の裏作品が数多くラインナップされるようになりました。カリビアンコムの人気が本格的になった年です。

2003年

さらなるコンテンツの拡充のため、オリジナル作品が登場します。カリビアンコムが独自に発掘した女優たちと契約し、独自の作品を作り、配信します。映像も格段にきれいになったため、カリビアンコムの人気が爆発的に上がり、不動の地位を築きました。

この後、現在に至るまで、さまざまなオリジナル企画、オリジナル・シリーズを成功させ、また、作品も続々と追加、更新を行っているため、カリビアンコムの人気は途切れることなく継続されています。

2010年代 ~ 現在

それまで映画・映像を見るハード・ツールは自宅のパソコンが主でした。しかしこの頃から、モバイル機器やスマートフォンの性能が著しく向上し、広く普及すると、動画は外出・出張先でも見れるもの、どこでも楽しめるものに変わりました。カリビアンコムもスマートフォン対応のサービス・コンテンツを充実させました。またこれにより、自宅にパソコンを持たないユーザー層に対しても、スマホ会員・モバイル会員という新しいジャンルが確立され、利用者が増えました。

今後

映像・動画に関する技術は著しく進化しています。アダルト無修正動画サービスにも、CG、3D、VRといった技術が導入され、より立体化、多様化していくものと考えられます。カリビアンコムにも、機器との連動により、匂い、触覚といったサービスを提供する時代が、近い将来に来るのかも知れません。


6.カリビアンコムの初期を彩った女優たち


カリビアンコムの初期には有名女優の流出作品がラインナップし、とても人気を博しました。

2001年にデビューした朝河蘭は2002年に200タイトル以上に作品に出演するなど大ブレイクを果たしました。カリビアンコムにも無修正流出作品が登場し、大変話題になりました。

堤さやかは2001年にデビューし、2003年に引退するなど、その活動期間はとても短かったのですが、AV女優でありながら、アイドルユニットを結成し、CDをリリースするなど、芸能界で活躍しました。カリビアンコムでは無修正作品を何本もリリースし、その素朴さ、可愛さから一世を風靡しました。

長瀬 愛も、堤さやかと一緒にアイドルユニット「minx」を結成しCDをリリースして活躍したAV女優でしたが、カリビアンコムで無修正作品が公開されると、その可憐な美貌・容姿から、とても人気を集めました。

及川奈央は伝説的な女優と言えるかも知れません。2000年から2004年にかけてAV作品を発表しましたが、その後AV業を引退してテレビタレントに転身しました。その美貌と声、キャラクターなどから、現在でも活躍しているスターです。

カリビアンコムの無修正作品にも多数出演しましたが、可愛さ、自然なしぐさ、大胆さ、男性に対する奉仕の姿がファンの心を捉え、爆発的な人気を得ました。彼女の活躍は伝説と言えるでしょう。

その他、同年代に宮下杏奈、笠木忍、宇美野ひかりなど、隣のお姉さん系、妹系、普通系の女優たちが人気を集め一時代を築きました。

カリビアンコムの古き、懐かしき、そして良き時代でした。
現在でも、カリビアンコムで一部作品を見ることが出来ます。



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